そう簡単には変わらない

不味いご飯、味のしないご飯、ご馳走だったご飯、
食べた満足感を伝えても、伝えても、後から後から吹き零れてくるご飯、
食べた後には何にもしたくならないご飯。
幸せの振りをした麻酔が、自分の見目を神に変貌させる。
冷めた理性は閻魔。「美味しい」の信号を発する舌が抜きたい。
酔っ払い紛いの僕は鼻を鳴らした。
「どんな感想を抱こうが、完食すれば同じなんだ。
栄養を摂ること、降ってきた味わいを享受すること。
どちらに狙いを定めても、もう一方はオマケで付いてくる」
そうだろうか。
束の間の多幸感に揺られながら、
遠くない未来にこの日を全否定する自分を思った。
数時間後には皹が入ってた。

 

幻覚に誘惑されて現実から脱線することが怖いのであって、
幸せそのものに有害性は無い。
けれども、あの後にもまだ仕事は出来たんだ。
持て余すには贅沢が過ぎる時間とエネルギー。

 

積んだ本が、漫画も頭数に入れると13冊前後ある。

読み終えられる保証などありはしないのに。