口裂け女

「私、綺麗?」

そればかりだ。でも、それを口にしたくはない。

 

どうしてBeckが、Bjorkが、syrup16gが、NONA REEVESが、Corneliusが、

Holeが、Husky Rescueが、Elliott Smithが、Will Oldhamが、Radio Headが、

See-Sawが、Stingが、戦闘妖精雪風が、プルートで朝食をが、

素晴らしき哉、我が人生が、la stradaが、太公望が、太上老君が、普賢真人が、

本宮大輔が、デジモン02夏映画が、はるしげが、ミノルが、モロリが、すぎるが

・・・膨大な数のそれらが、どうして俺は好きなのだろう。

愛着を持って、まるで家族か自分の一部かのように思っているのだろう。

 

何故にそれが苦手であるのか、嫌いであるのかについては

日々熟考してきたつもりだ。それなのに、

好きであるものを好きである理由を考えたことがなかった。

好きだから好き、で構わないのだろう。だけれど、

自分の嫌なところにしか目のいかない俺にとって、

何を何故好きであるのかを思考することは悪いことではない筈だ。

例えば、近頃の俺は歌ったりゲームをしたり、物語のプロットを組んだりする

ことを当たり前のようにしているが、それらは習慣で行っているのであって、

そういう自分になりたいからやっているのではない。

ましてや、使命感や強迫観念でやっているのでもない。

理想を語れば、強者の心も弱者の心も汲める、

冷めた頭の良い人間になりたかった。

そこに創作活動や芸術鑑賞、遊戯などは、必ずしも必要ではなかった。

もっと言ってしまうと、自分の手に頭に余るほどに考えてしまう性質のために

一度喋り出すと止まらなくなってしまうが、

本当のところは黙っている方が気が楽だ。

つまりは、この余計な思考さえ止まれば、静かに、平和に過ごせる。

或いは、余計なことを考える暇を与えないために人との対話を利用している。

だから無神経に話し、過剰適応し、独りでに疲れている。

・・・また弱点の話になった。

 

悪い点に気付くことは簡単なのだという。

そして、良い点を探すことは難しい。

悪さをしている部分の性格を利点に利用するためには、

自分の悪い点を良く言い換えてみる必要があるのだろう。

 

うーん、でも。

この間にカウンセリングで、「貴方は人との協調を大切にしているのですね」と

言われたものの、本当はそんなもん糞喰らえだと思っている俺が確かにいる。

自身にさえ天邪鬼で嘲笑的だからかな。

それとも、相対的に物を捉えたがるからかな。

自分が本当は何をどう考えているのか、ぴんと来ない。

嫌なのか嫌じゃないのか、整理をしてもしても見えてこない。

いよいよもって仙人になりたい。

 

詰まる所、先日のIQ診断結果が心の淵に残ってしまっているのだろう。

ヘドロのように。そうして自分の弱い部分を突かれる度に

あの時の感情がぶり返して、何度も何度も、同じことに考え及んでいる。

馬鹿がいくら考えたところで無駄なのか、それとも、

結論は既に用意されていて、・・・。

具合が酷くなってきたから具体的な表現はしないでおこう。

 

なすがままでいいと本心から考えられる緩い人間になれたら良いな。

なれたらね。