愚かさとは何か

性善説性悪説とを毎分のように行き来している俺にとって、

すれ違っただけの人、偶々目の前にいただけの人の行動を見て、

「この人は馬鹿だ」と結論付けるような短絡さは不愉快そのものでしかない。

謂わばそうして頭ごなしに悪い方に捉えてしまう誘惑と常に戦っている。

大切なことだから葛藤している。大切だと感じているから、それなのに、

どうしてこの界隈では当たり前に軽視されて、

取捨選択において真っ先に取り除かれてしまうのだろうか。

 

そこの二人が罵り合いをしている。売り言葉に買い言葉だ、

見るからにどちらにも反省すべき言があった。

どうして謝りの一つも入れないで、しかも捨て台詞を吐いてまで

自分を優位に立たせたがるのか。大きく見せたがるのか。

どうして誰かに負けることが、相手を認めることが難しいのか。

自分を悩ませるくらいなら他人を傷付けた方が良いと

本当にそう考えて、納得尽くで行っている喧嘩なのか。

命でも賭けているのか? そうやって今まで何回賭けてきたつもりでいるんだ?

 

この感情は怒りだと思う。

少なくとも俺はまた、当分、特定の誰かを嫌いになりはしない。

友人や家族ではないから止めに入ることもない。参加もしない。

だが間違いなく、出くわす度に怒りを再熱させることだろう。

 

愚かさとは何であるべきだ?