欠損するゆり

ピングドラムを見直している。

一度目の視聴の時にも考えたことなんだけど、

ゆりは元々両性具有だったのだろうか。

彫刻は作者の故意で身体の一部を欠いていたり、

年代を経て失った形で世に知れ渡ったりする。

ゆりの父親はパイプを片手に、ゆりを美しくしたいと語る。

アップになるパイプ。直喩、なのか?

 

追記。両性具有だと思える理由はもう一つ。

男役の翼が「君の身体の秘密をバラす」と言っているところ。

乗り換えた世界でこう言うということは、

元から大多数の人間とは違う部分をゆりが持っていたということにならないか。

父親が身体部位の欠損を偏愛していたのだとしたら、

欠損のないこの世界において、ゆりには秘密などない。

それから、真偽はさておき、現実でも両方の性を持つ人は

外見が美しくなると云われることがある。

ゆりの将来が女優であるのは・・・ていうのは、流石に穿ち過ぎだな。